もともとは端午の節句

5月5日のこどもの日は、もともと五節句の1つである「端午(たんご)の節句」の日です。五節句とは、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽の節句を指します。
江戸時代初期には幕府によって公式な「式日」と定められました。制度としては明治時代に廃止されましたが、形を変えて現在でも親しまれています。

「こどもの日」は国民の祝日の1つで、1948年に制定されました。子どもの成長や健康を願う日と認識されていますが、実はそれだけではありません。祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日となってます。

こどもの日は日本だけでなく世界各国でも祝われています。中国・韓国・トルコ・メキシコ・ブラジル・インド・タイなど多くの国で祝う風習があります。1954年に国際連合が11月20日を「世界子どもの日」として制定し、加盟国に対してこどもの日を設けるように勧めたことがきっかけです。日付は各国がそれぞれの事情を考慮して決定しました。

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