きょうだい児
神道では兄弟・姉妹のことを「はらから(同胞)」と言います。
家族とは一族の仲間であり、兄弟・姉妹も同様に誰一人欠けてはいけないものとして扱います。
さて、ここでふと疑問が湧きます。
最近できた言葉ではありますが、「きょうだい児」という言葉を聞いたことはありますか?
きょうだい児は、兄弟姉妹の誰かが重い病気や、障がいを持っている子どものことを指します。
子どもが病気や障がいで苦しんでいる時、親はどうにかその子にできる限りのことをしてやろうと願うでしょう。
目の前で苦しんでいる我が子を前にして、平静でいられる親はほとんどいないはずです。
家族の中で最優先事項はその病気や障がいを持った子になり、残されたきょうだい達は自立を半ば強制されてしまい寂しい思いをすることが少なくありません。
健康であることがまるで罪かのように、病気のきょうだいに尽くすことを親も無意識に子どもたちに強いてしまいがちです。
それだけならともかく、例えば病気や障がいで将来親がいなくなった後もきょうだいがその子のサポートしてくれるようにと下の子たちを設ける話も、よく耳にします。
確かに兄弟姉妹は「はらから」、同胞であり仲間であるから助け合うことが必然なのかもしれません。
しかしそれではきょうだい達は、自分がまるで病気のきょうだいのついでで存在しているのではと不安になってしまいます。
もしかしたら病気になりたい、なんて思ってしまっているかもしれません。
病気の子以外の子どもたちの我慢をしっかりケアしてあげることが、きょうだい全体、ひいては家族全体のためになるということをどうか親御さんたちには覚えておいてあげてほしいものです。

