宗教と輸血

少し昔のこと、一部の宗教で輸血拒否の問題が話題になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

 

その宗教上で神が血を避けるように、と言われていることから一度体内から出た血を再び入れ直すことは神の教えに背くことになると考えられているからです。

 

何件かこの輸血拒否が問題になった事例があり、その中には子どもの死亡もありました。

 

現在では血液温存法などの医療処置も可能であって、宗教上の理由以外でも専門の医師による処置が行われている場合もあるようです。

 

神様は血を命の源だと考えている、この点は神道も同じです。

 

ただ神道は「血を避けなさい」とは説いていません。

 

血に関することと言えば女性の生理の時神社の神聖な場所を避けるようにという昔ながらの風習があります。

 

それは穢れ=気枯れ、の意味を表しているように本来はその人のエネルギーが弱まっている状態で無理な参拝をさせぬようにと気遣ってのこと。

 

神道にとって血は避けなければいけないものではなく、神様の力が入った神聖なものです。

 

それが他人のもの、輸血であっても同じこと。

神道は青年会で献血推進を行っている所があるほど、輸血に対して肯定的です。

 

神道にとって死は忌むべきもので、現世をしっかり生きるこそが一番重要なものです。

 

多くの宗教にとっては死後の世界は幸福であるべきもの。

 

死後・死者に対する考え方の違いからも、こういった差異が生まれるのかもしれませんね。