姥捨て山

姥捨て山の話は映画化されたり、パロディとしてテレビ番組で取り扱われたこともあり、日本人なら何となくその内容を把握しているのではないでしょうか。

 

この姥捨て山の話は実際にあった話だという風に一般的に広まっていますが、そもそもは棄老伝説を元にした民話であって、本当にあったかどうか定かではないものです。

 

殿様から年老いて働けなくなった者は山に捨てるように通達があったと、各地の姥捨て山の話には伝えられていますが実際にそういった公式な令が施行された記録はどこにも残っていません。

 

ただ様々な書物や口頭で、実際に姥捨て山の風習があり非道なことが行われていたと伝え続けられています。

 

老人の知恵や愛情の素晴らしさを改めてしることができるような姥捨て山を題材とした物語が有名です。しかしそもそもこれは実際に行われていたことなのか、多くの学者の方も研究されていますがはっきりしていません。

 

日本では老人は年老いた者から順に敬われる思想が一般的であって、それは各地の集落でも同じ傾向にあったはずです。

 

口減らしを目的に老人を山に遺棄する、しかし老人の思慮深い行動によりそれは過ちだと気が付く。

 

そこが目的で、老人に対して敬愛の気持ちを持ち直すために我が子から我が子へと言い伝えられてきたものなのかもしれませんね。

 

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