2020年12月28日 煤 払:年末にあたって御社殿の煤払いをする儀式

煤払いとは年末までに積もったご社殿の煤払いをする神事です。ただの大掃除とは違い、長い竹はたきなどを用い御社殿の塵・埃を落とし清めていきます。

現代では煤が付くようなことはもうありませんが、昔は「煤が付く」ということは「生活できている」ということを意味していました。

煤は昔の生活必需品であった竈(かまど)によってつくものです。煤が付かないということは、食べて調理するものすらないということ、貧困状態を意味することになります。

年末に煤払いをすることは、来年も煤が付く位の食糧があることを願うことにつながります。

一年を通し行ってきた神事は穀物が無事実るように願い、その後は穀物が取れたことに感謝するものでした。

この煤払いでこれまでの一年の豊かな実りへの感謝も思い出し、翌年への希望へとつなげていくような意味合いも込められているのかもしれません。

大掃除とは言え神事ですので、宮司や巫女姿で煤払いが行われている様子はこの時期ならではの貴重なものです。

他の神事とは異なる煤払い、一年の終わりを感じられる貴重な神事として目に焼き付けたいものですね。

ただし宝殿の煤払いは幕などで覆われ見ることができない可能性が高いので、予め把握しておきましょう。