神道における転生
色々な宗教において死生観・転生観は異なります。
神道におけるそれは、今一般的に認識されている生まれ変わりとは少し違います。
神道においては、亡くなった人は死後生まれ変わるのではありません、
亡くなった後の魂はそのまま大事な人たち、自分がいた家庭を守り続ける「守り神」になります。
この守り神となる部分の魂は、依り代に魂を移したもので本体は別の世界に生まれる形となるとされています。
あくまでも神道においては死後の世界よりも、現世を第一に考えているのです。
死後幸せになることを願って現世で徳を積むという考えではなく、その人が生きてきた功績を称え、まだ生きていく人たちのために力になることを願いながら守り神になっていく。
全てのものに魂があることを祀り大切にしてきた、日本古来の祖霊神信仰からつながっていく考え方ですね。
亡くなった人の行く末を願って死後の世界に想いを馳せるのと同じように、これからを生きていく人たちのために故人の魂がこの世に留まる。
神道の考えは現世で生きる人たちが心穏やかに暮らしていけるような決意から来ているのかもしれません。
他の宗教の考え方のように死後生まれ変わり、この世に生を受ける。それもまた亡くなってしまわれる人たちの希望となることでしょう。
しかし魂の形はそのままで大事な人たちの傍にい続けたい。そんな心のあらわれが神道にはあるのかもしれませんね。

