神道と民間信仰

神道と民間信仰は密接に関係しています。

 

そもそも民間信仰は柳田國男でも知られるように、日本のそれぞれの地域で伝承されてきた庶民の間の信仰です。

 

その土地ぞれぞれに内容も少しずつ違い、土地縁のものが強く性格として出ているものが多いのが特徴です。

 

自然崇拝と祖先崇拝が基本ではあるのですが、禁忌とされていること、習慣として伝わっている慣習や村社会の光も闇も反映しているような色濃いものが多くあります。

 

民間信仰は多くの宗教のように郷里体系や教団組織を持ちません。

 

しかしその部落自体がそのまま組織の縮図の性格を持つこともあり、若者たちはそれを嫌い街へと出て行ってしまう。そんな光景も良くあります。

 

けれど民間信仰は、正しく信じればこれほど人々の願いに身近で心強いものはないでしょう。

 

どの土地に行っても見かけるお地蔵様。

 

お地蔵様も実は民間信仰の中で親しまれてきたものの一つです。

 

「笠地蔵」などの昔話にもよく登場するお地蔵様は、庶民を守る存在として広く長く親しまれてきました。

 

地蔵とよく似た石碑や石仏は道祖神と呼ばれる村の外からやってきて、疫病を防ぐとされるものです。

 

信州などでよくみられる男女の仏が彫られているような石仏も同祖神です。

 

これらは塞の神の一種と考えられ、外からやってくる災いを塞いで守ってくれる存在です。

 

お地蔵様同様に人々を苦しみから守ってくれる存在として考えられています。

 

お地蔵様も道祖神も、人々の近しい神様として、多くの人々に寄り添ってきた民間信仰を良く表しています。

 

あなたの住んでいる地域でも、お見掛けすることがあれば昔からの人々の想いに心を馳せてみてはいかがでしょうか。

 

前の記事

神様と妖怪

次の記事

姥捨て山